カミングアウト
Jun 08, 2024 12:57
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Japanese
ある日、日本語学校で先生が「みんな、面白い日本語を教えよう」と言った。「この言葉は秘密をばらすというふうに使うよ」と言ってくれた。ホワイトボードにカタカナで「カミングアウト」と書いた。「これについて、面白い番組もあるよ」とも言った。
その後、みんなは笑い出した。先生はちょっと珍しい日本語だなと思っていたみたいだが、英語でも全く同じフレーズがある。昔、シークレットがばれるという意味でよく使われていたが、最近では親や友達などに自分がLGBTであることを伝える時に使われることが多い。特に若い人が「coming out」と聞くと、絶対この意味だと思うだろう。
皆の反応は先生の予想とは違っていたので、先生は悲しそうな顔をして黙ってホワイトボードからその言葉を消した。
私のカミングアウトストーリーいわゆるビッグシークレットは、現実の人と日本語について話をするのはとても楽しいが、ネット上で外国人と日本語の話をすると、むかつく。
日本語学習者以外は全く問題ない。例えばbarter.vgというサイトの利用者だ。このサイトでは、ユーザー同士で余分なPCゲームのキーを交換することができる。ゲームのキーがあったら、自分のアカウントに無料でゲームを追加できる。PCゲームを安く手に入れるにはとても簡単な方法だ。そこのユーザーのほとんどはフレンドリーで、私に対してよく「very friendly trader」というコメントを書いてくれる。
しかし、オンラインで日本語学習者と交流しようと何度もやったが、それは無理だった。例えば、nyan-8ユーザーや日本人の友達が教えてくれたことを言うと、ネットの外国人は「実は違うんだ。この俺様があんたに正しい日本語を教えてあげよう」みたいな偉そうな態度になるから、嫌いだ。ほぼ毎回そんな雰囲気になったから、私はその人との交流をあきらめた。
残念だが、日本語を学ぶ人は変で非社交的という偏見がある。人によって違うが、それはある程度正しくないだろうか。