「ですです」

前の職場で「ですです」とよく言っていた女性の同僚がいた。信じられないかもしれないけれど、３回も「ですですです」と言うときもあった。 彼女は特に電話で話しているときに言うことが多く、「そうです」、「その通りです」という意味を持っているようだった。私はそれを面白いと思って、彼女の特別な話し方だと思っていた。 ところが最近、『ZERO ESCAPE』というゲームをやっていて、JKのキャラの一人が「ですです」を口にした。このキャラは日本語教科書みたいな標準語で話していたので、とても興味深いと思って、ネットで調べてみた。 鳥取で「ですです」が尊敬語としてよく使われているらしい。「そうでございます」という意味である。同僚の一人も「それは方言やで！」と言っていた。鹿児島でも使われるみたい。しかし、元同僚も、ゲームキャラのJKも、鳥取や鹿児島出身ではないと思う。  あるサイトによると、「です・です」は新しいタイプなビジネス日本語として使われ始めているそうだ。 どうやら、ZOOM会議中に「です・です」のような聞き取りやすい言葉を使うと、コミュニケーションがスムーズになる。コロナや在宅勤務の増加により、この言葉はより一般的になりつつある。 同じウェブサイトによると、「この言葉を使うのは１００％男性だ」と書いてあった。しかし、私の場合、使っていたのは2人とも女性だ。  日本語は不思議な言語である。 このアニメを見たことがないが、「ですです」と言うキャラが登場するみたい。 https://www.youtube.com/watch?v=EAxPHWA5d4o