高雄で暮らす詩織の日記 14
以前、田舎に住んでいた頃、地面からいろいろなものを拾った思い出があります。例えば、ミミズ(数百匹)、マンゴー(数十キロ)、子犬、羽、マフラー、怪我をした鳥、ゼミの死骸、カタツムリ、それに傘やお守りなどです。
現金を見つけた瞬間が最高です。過去には、一度に3000台湾ドルも拾ったことがあります。私たちは中身のカードの情報をもとに落とし主を特定し、既に返却を済ませております。
しかし、高雄に引っ越してきてから、まだ1元しか拾ったことがありません。
今日、道を歩いていたところ、夫が木陰にある財布のようなものに気づき、「拾って」と言いました。
「茶色いから、落ち葉かな?」と私は思いました。
「いや、なんだか財布みたいだぞ」と夫が首を振りました。
私は近づいてみると、落ち葉のように見えました。ところが蹴ってみると、落ち葉ではなく、まさかの財布だったのでびっくりしました。
ずっしり重かったので開けてみたところ、千元札と五百元札、それに財布に小銭が少し入っていました。
夫は現地でひたすら待っていましたが、誰も現れませんでした。財布の中にカードなどはなく、呆然として私に財布を預け、二人で帰宅しました。
家に着いたら、一番最初に財布を洗おうと思います。財布を洗いながら、財布をなくすのはどんな人なんだろう、と考えています。